ウルトラマンギンガ
基本設定
ヒカルがギンガスパークとギンガのスパークドールズによって変身(ウルトライブ)するウルトラマン。
後に『ウルトラマン列伝』内で「遥か未来から来たウルトラマン」であることが度々語られるなど、その存在は目の当たりにしたタロウをはじめ、それまでのウルトラマンたちには知られていなかった。
タロウ同様に独立した意思を持ち、ウルトライブした状態でヒカルとある程度会話も可能だが、自分から多くを語ることはほぼない。
頭部・胸部・両腕・両足に大量のプラズマエネルギーを蓄積した水色のクリスタルを備え、発動する必殺技によって異なる色の輝きを放つのが特徴である。
ギンガのスパークドールズはヒカルの勇気が満ちた時にギンガスパークの中から出現し、ウルトライブが可能になる。
そのため、いつでもギンガにライブできるわけではなく、当初は怪獣へのライブを経てからギンガにライブしていたが、第6話以降はギンガに直接ライブできるようになっている。
変身ポーズはスパークドールズリード時のポーズに似た腕を組むようなポーズであったが、『ギンガS』では従来のウルトラマンたちと同様に右腕を突き上げるポーズをとり、変身時には
「ギンガー!」
と名前を叫ぶようになる。
活動時間は3分間で、それ以上の一体化はヒカルの生命に危機を及ぼす。
カラータイマーが消えると強制的にライブが解除され、ヒカルを残して光の粒子となって消えてしまう。
戦闘力は高く、並みいる怪獣たちをほとんど苦戦せずに倒しており、ジャンキラーや闇のウルトラ戦士たち、そして因縁の相手であるダークルギエルといった相応の強敵が相手でない限り、カラータイマーが点滅してもピンチに陥ることはない。
ルギエルとの決戦後はヒカルと分離し、彼にもっと地球を冒険することを薦め、他のスパークドールズたちとともに地球を去る。
その後、番外編では最終話で取り残されて途方に暮れていたマグマ星人(SD)たちを連れ戻すため、地球圏に再来している。
『ギンガS』では、地底世界のエネルギー結晶体ビクトリウムを狙うチブル星人エクセラー(SD)による地球侵略によって危機に陥ったヒカルの意志に応えて地球を再訪し、彼と共に新たな脅威や再び蘇ったダークルギエルに立ち向かう。
ダークルギエルとは同じ未来の時間を持つ世界から来た、対であり1つの存在であり、「永遠の命=後世へ受け継がれていく命の繋がり」という命題に対し、それを信じた者がギンガ、受け入れられなかった者がルギエルとその命題を分岐点に分裂した「光」と「影」であることが、最終決戦後に語られる。
ビクトルギエルとの決戦以降、ヒカルとは分離していない。
『劇場版 ウルトラマンギンガS 決戦!ウルトラ10勇士!!』では、アレーナがエタルガーに偽りの記憶を植え付けられていたため、彼女の故郷である惑星ザントを滅ぼしたという無実の罪を着せられる。
変身アイテム
変身者
変身者について
冒険家を夢見ている高校2年生。17歳。1996年7月10日生まれで、血液型はA型。
ギンガスパークを駆使し、ウルトラマンギンガや様々な怪獣に変身することができる。
ロックミュージシャンの両親とともに世界中を旅していたが、不可思議なビジョンを見たことで生まれ故郷の降星町へと帰ってくる。
銀河神社の祠に御神体として祀られていたギンガスパークを手にした際、右手の甲に「選ばれし者」の紋章が現れ、さらにスパークドールズとなったウルトラマンタロウとの出会いをきっかけに自身が「選ばれし者」であることを知り、平和を守るための戦いに立ち向かうことになる。
当初は夏休みの間だけ降星町に滞在する予定だったが、黒幕の正体が掴めなかったため以降も滞在し続けている。
挑戦心と正義感が人一倍強く、温厚で素直な性格の持ち主だが、同時に隠し事が下手でつい本音を漏らしてしまうところから、相手を傷つけてしまうこともある。
美鈴のことを異性として意識しており、全力で彼女を守ろうとする行動も多い。
特技はサッカーで、第1話、第6話などで披露されている。
また劇中では語られていないが、好物は茄子カレーで、苦手な食べ物は蒟蒻である。
他の仲間たちが後期で制服姿になったのに対し、ヒカルだけは外国から帰ってきたとの設定上、後期でも私服のままである。
ルギエルとの最終決戦後、ギンガからの言葉を胸に今度こそ両親の待つイギリス・ロンドンへと帰って行く。
ギンガスパークはそのまま持っており、『新ウルトラマン列伝』ではこれと銀河神社から見つかった巻物『超人銀河秘伝の書』を使って怪獣のことを勉強している。
ポーズ一覧
光線・技の一覧
- ギンガクロスシュート
L字型に組み、右腕全体から放つブループラズマエナジーの必殺光線。
両腕を前方で交差させた後、S字を描くように左右に大きく広げてから腕を構え、上に上げた右肘に左手の拳を当てる構えになっているのが特徴。
発動時は全身のクリスタルが青く輝く。ポーズを省略して発射することや、連射も可能。
バルキー星人(SD)を倒すために初使用して以降、主に決め技として多用されている。
- ギンガサンダーボルト
右腕にイエロープラズマエナジーを集中させて電撃に変換し、上空に発生させた雷の渦から電気エネルギーを吸収して敵に向かって撃ち出す銀河に似た電撃ビーム。
発動時は全身のクリスタルが黄色く輝く。
サンダーダランビア(SD)を倒す。
『新ウルトラマン列伝』第12話でも使用し、エレキング(SD)を倒している。
『ギンガS』ではEXレッドキング(SD)が放ったフレイムロードを相殺し、ダメージを与える。
最終話でも使用し、ビクトリーのエレキングテイルによる放電と組み合わせ、ビクトルギエルにダメージを与える。
『ウルトラマンX』では、グア・スペクターにダメージを与えている。
『劇場版 ウルトラマンオーブ 絆の力、おかりします!』では、ウルトラマンビクトリーのビクトリウムスラッシュと同時に使用した。
- ギンガファイヤーボール
レッドプラズマエナジーを解放し、無数に身体の周囲に発生させた隕石状の高熱の火炎弾を放つ。
発動時は全身のクリスタルが赤く輝く。
ケムール人(SD)とダークガルベロス(SD)を倒す。
ダークザギ(SD)との空中戦にも使用したが、この時はかわされている。
主に空中や宇宙空間を飛びながら放たれるが、『ギンガS』ではインペライザー(SD)軍団を撃破する際に地上で初使用する。
劇場版『決戦!ウルトラ10勇士!!』ではエタルガーに至近距離から放つも、まったく効果がなかった。
『ウルトラマンX』では、時空の歪みから現れると共にモルド・スペクターに使用している。
- ギンガセイバー
ホワイトプラズマエナジーを解放し、右腕から伸ばした切っ先から形成される光の剣を地面に突き刺し、衝撃波を放って足元を大爆発させる。
発動時は全身のクリスタルが白く輝く。
キングパンドン(SD)を倒す。
2回目の使用となったウルトラマンダーク(SD)との戦い以降の戦闘では、接近戦で光剣として使用している。
- ギンガコンフォート
クリスタルからグリーンプラズマエナジーを放射し、相手の頭上から浴びせる抑制光線。
発動時は全身のクリスタルが緑色に輝く。
ラゴン(SD)にダークライブしてしまった千草に使用し、元の姿に戻す。
『ギンガS』では、ギンガストリウムの状態で使用し、ガンQ(SD)にモンスライブさせられていたサラリーマン・吉田を解放する。
- ギンガスラッシュ
頭部のクリスタルから放つパープルプラズマエナジーのカッター光線で、敵に当たると爆発する。
発動時は全身のクリスタルが紫に輝く。
ジャンキラーとの2回目の戦いで使い、ダメージを与える。
『ギンガS』最終話ではビクトリーのビクトリウムバーンと共に放ち、ビクトルギエルにダメージを与える。
- ギンガサンシャイン
両腕を前に突き出して速射するピンクプラズマエナジーの破壊光線。
発動時は全身のクリスタルが桃色に輝く。
その名の通り闇の力を消し去る力があり、闇の力を持った相手には絶大な威力を発揮する。
スーパーグランドキング(SD)を内部のナックル星人グレイ(SD)もろとも打ち滅ぼし、その影響で白井に取り憑いていたダークルギエルを追い出したほか、降星小学校の時空の歪みも消し去る。
『ウルトラマンX』では、モルド・スペクターに放ってダメージを与えた。
- ギンガエスペシャリー
全身から一気に虹色の超光線を放つ究極技。
ダークルギエルを倒す。
ギンガストリウムの状態でこの技を発動すると、ギンガに加えてウルトラ6兄弟の力も加味され、さらに威力を増す。
ギンガストリウムは単独で使用していないが、『ギンガS』最終話ではビクトリーのビクトリウムエスペシャリーをこの技と共に放つコスモミラクルエスペシャリーで、ビクトルギエルを倒している。
ギンガストリウムの基本設定
『ギンガS』に登場するギンガの強化形態。
『ギンガS』第3話より登場。
ヒカルがウルトラマンタロウの化身であるストリウムブレスをギンガスパークでリードすることによってタロウと一体化し、通常のギンガからパワーアップした形態。
胸のプロテクターや額のビームランプの追加など外見がタロウを髣髴させる意匠になっており、ファイティングポーズもタロウと同じになっている。
基礎能力が格段に向上する他、ストリウムブレスの力によってウルトラ6兄弟の特殊能力や必殺光線を自由自在に使うことができる。
このウルトラ6兄弟の技を使うためだけに変身することもあった。
ウルトラ6兄弟の技を使う際は、隣に対応するウルトラ戦士の姿が浮かび上がり、ギンガと重なるという演出がされることがある。
また、この形態で通常のギンガの必殺技を使用することも可能である。
ビクトルギエルとの決戦後はタロウと分離したため、『決戦!ウルトラ10勇士!!』には未登場。
ギンガストリウムのタイプチェンジに必要なアイテム
ギンガストリウムのポーズ一覧
ギンガストリウムの光線・技の一覧
- ストリウム光線
インペライザー軍団の一部や、ファイブキング(SDU)を撃破する。
第6話ではゴモラ(SD)へのとどめとして放ったが、シェパードンに防がれてしまう。
第7話ではビクトリウムシュートとの合体光線をファイブキング(SDU)へ放ったが、左腕で吸収されたうえに撃ち返されてしまい、庇ったシェパードンがダメージを受ける。
- M87光線
ファイヤーゴルザ(SD)を倒す。
ファイブキング(SDU)との戦いでは、ガンQの部位を破壊する際に使用する。
また、第11話ではビクトリーのシェパードンセイバーフラッシュとの合わせ技でアクマニヤ星人ムエルテ(SD)を倒している。
最終話では、空に飛びながらギンガストリウムに変身した直後、急降下中にビクトルギエルへ発射するという大技を披露する。
- Z光線
ビクトルギエルへ牽制技として放つ。
- スペシウム光線
ストリウム光線使用後、インペライザー軍団の残りを殲滅する。
第9話で再び使用し、ベムラー(SD)を倒す。
ファイブキング(SDU)にも使用し、レイキュバスの部位を破壊する。
第14話ではハイパーゼットン イマーゴ(SD)にも放ったが、ハイパーゼットンアブゾーブで打ち返される。
- エメリウム光線
ファイブキング(SDU)に使用、ファイヤーゴルザとメルバの部位にダメージを与える。
- ワイドショット
飛行中に放ち、キングジョーカスタム(SD)を撃破する。
- ウルトラショット
サドラ(SD)を撃破する。
ファイブキング(SDU)にも使用し、超コッヴの部位を破壊する。
第12話ではビクトリウムシュートと合わせてゾアムルチ(SD)を撃破する。
ビクトルギエルにも、ビクトリーのキングジョーランチャーとの合体技で、ビクトルギエルにダメージを与える。
- ウルトラバーリア
ヤプールが放った異次元のバリアから脱出する際に使用する。
ギンガに変身前でも使用できる唯一の技。
第13話では、ビクトリウム・キャノンの強大なエネルギー波から友也たちを守るために使用する。
この時は、攻撃を押し返すのではなく、シールドを展開する手法を取っている。
- メタリウム光線
巨大ヤプールを撃破する。
ファイブキング(SDU)にも使用し、ビクトリウムシュートと合わせてメルバの翼を破壊する。
ビクトルギエルにも放ち、迫り来るビクトルギエルを吹き飛ばす。
- コスモミラクル光線
ウルトラ6兄弟の合体技。
ヒカルの成長を認めたタロウの導きにより第14話で使用。
ハイパーゼットン イマーゴ(SD)を倒す。