ゾフィー
基本設定
ウルトラ兄弟の長兄。
M78星雲光の国の宇宙警備隊の隊長でもあり、ウルトラの父に次ぐ立場にある。
容姿は初代ウルトラマンに似ているが、リベット状の小突起が胸に6対、肩に3対付いており、身体の赤色部分の形状が若干異なる。
地球に長期間滞在したことや主演した作品はないが、弟たちがピンチに陥った際には必ず駆けつけている。
その実力はウルトラ戦士の中でもトップクラスとされているが、昭和ウルトラシリーズでは弟たちと同様に敵の罠に落ちたり、単独で戦って敗北したこともあった。
しかし、主人公のサポート役に徹した時は効果的な働きをすることが多い。
『ウルトラマンメビウス』では、新たに地球人サコミズ・シンゴとの絆が明かされた。
『ウルトラマン列伝』では、ウルトラマンゼロへの説明役として登場したことや、彼に代わって司会を務めたことがある。
ポーズ一覧
光線・技の一覧
- M87光線
ウルトラ兄弟最強の威力を持つとされる熱エネルギーを凝縮した高熱光線。
名称は、「光の国公認宇宙記録の87万度を達成した奇跡(ミラクル、Miracle)の熱線」を意味すると説明されている。
発射ポーズは、右手を前方に伸ばして発射するAタイプと両腕をL字型に組んで発射するBタイプがある。
ゲーム『ウルトラマン Fighting Evolution 0』では、M87光線を真の威力で使えるのはゾフィーのみとされている。
当初は披露の機会が少なく、『ウルトラマンA』では第1話、第13話、第23話でAタイプのポーズを取っているが、発射はしていない。
初登場は『ウルトラマンA』第14話でゾフィーの能力を奪ったエースキラーがエースロボットに対して使用したものであった。
その後、『ウルトラマンタロウ』第34話でゾフィー本人がBタイプと思われる光線を放っているが、ポーズも形状も一定していない。
明確に映像化されたのは、映画『ウルトラマンZOFFY』(1984年)の劇中が初であり、その後は映画『ウルトラマン物語』(1984年)や『ウルトラマンメビウス』(2006年)への客演時などで披露されるようになった。
ポーズの関係上、AタイプはBタイプより発射時の照射範囲が狭いが、『ウルトラマンメビウス』第42話で科学特捜隊当時のサコミズの回想シーンでは広範囲へ拡散させながらの発射や、発射中に身体の向きを変えることでなぎ払うような長時間発射が可能なことが描写されており、彼の乗機を囲んだ異星人の円盤群をこれで一掃している。
劇場版『ウルトラマンメビウス&ウルトラ兄弟』(2006年)では地球の成層圏外から地上に向けて放ったため、地球を傷付けないよう威力を10分の1程度に抑えたとされる。
『ウルトラファイトオーブ 親子の力、おかりします!』(2017年)ではレイバトスに復活させられたバードンを一撃で葬り、かつての雪辱を果たした。
漫画『ウルトラマンSTORY 0』第1話ではゼットン3体を一撃で葬り、その余波だけで周辺の街さえ跡形も残さず消し去ってしまうほどの威力を見せた。
呼称については『ウルトラマンA』の作中では「エムハチジュウナナ」光線と呼ばれていたが、1990年の帯番組『ウルトラマンM715』以降は「エムハチナナ」光線と呼ばれている。
しかし、『ウルトラマンギンガS』でウルトラマンギンガストリウムが使用する際は「エムハチジュウナナ」光線と発声されている。
- Z光線(ゼット光線)
両手の先を合わせて発射する敵を痺れさせる電撃光線。
『ウルトラマンタロウ』第18話で使用してバードンを一時的に麻痺させたが、大ダメージには至らなかった。
『ウルトラマンサーガ ゼロ&ウルトラ兄弟 飛び出す!ハイパーバトル!!』でも、ウルトラマンゼロの救援に駆けつけた際にバードンへ使用している。
『ウルトラマンタロウ』当時の設定や映画『ウルトラマン怪獣大決戦』ではこの光線がM87光線と紹介されたこともあったが、その後は別物として扱われている。
- ウルトラフロスト
ウルトラマンジャックが光怪獣プリズ魔戦で使用した技と同じで、両手を合わせて「ウルトラフロスト」の技名と共に超低温の冷凍ガスを放射する。
バードンに倒されたタロウを治療するためにウルトラの星へ運ぶ際、この技を使ってタロウの身体を冷凍状態にした。
- スペシウム光線
内山の漫画『かがやけ ウルトラの星』で使用。
ウルトラマンやウルトラマンジャックの使用する技と同じで、作中ではプルーマを倒した。
2013年から稼動されたアーケードゲーム『大怪獣ラッシュ ウルトラフロンティア』でも、持ち技の1つとして使用している。
Webドラマ『ウルトラギャラクシーファイト 大いなる陰謀』では初代マンやジャックと共に使用。