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1960~1990年代前半
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ウルトラマンアグル

基本設定

藤宮が未確認粒子観測センサーでの実験中に出逢った海の青き光の巨人。

アルケミー・スターズの藤宮が変身ブレスレット・アグレイターで変身する。

体色は青・黒・銀。

誕生の地はプロノーン・カラモスというアルケミースターズの管理施設であり、第16話ではこの地でさらなる力を手にする。

初期形態は第3話〜第26話前半(第6話 – 第11話、第15話、第19話 – 第23話を除く)まで活躍した。

第25話・第26話でのガイアとの戦いの影響でゾーリムを呼び寄せてしまう。

破滅招来体に利用されていたことを知り、自らの過ちに気付き戦意喪失。

アグレイターから青き光の力を開放し、我夢にそれを託した。

これが前述のガイアV2のヴァージョンアップのきっかけとなる。

正式に名前が出たのは第16話でそれまでは単に「青い巨人」や「青いウルトラマン」と呼ばれていた。

最初に名前が出たのはパソコンのコンソール画面に表示された「AGUL」のローマ字から。

「アグル」という語自体は造語で、「aggressive(=攻撃的な)」「agreement(=同意・承諾・契約・協定)」の意味を持たせつつ、語感の似た「悪」も掛けており、本作品の当初の仮題でもある『ウルトラマンオスカー』のオスカー像=アンクルというイメージからも着想を得ていたという。

同時上映の短編映画を除けば長編映画には一度も出演しておらず、他作品のウルトラマンとの本格的な共演は『ウルトラマンオーブ THE ORIGIN SAGA』が初となる。

変身アイテム

アグレイター

変身者

藤宮 博也(ふじみや ひろや)

変身者について

1979年10月21日生まれの22歳。

元アルケミー・スターズの一員で、量子物理学の博士号や多数の工学特許を取得している。

プロノーン・カラモスで海の青き光と一体化し、ウルトラマンアグルとなった。

アルケミー・スターズの科学者としても破滅に挑むウルトラマンとしても、我夢の先輩でもありライバル。

自らが作った光量子コンピューター・クリシスが予測した根源的破滅招来体の脅威に対抗するための答えを探り、やがてアグルの力を手に入れ、地球にとっての癌細胞である人類を排除しようとする。

リリーという名の実験用ハムスター(本人いわく「恋人」)を飼っていたが、寿命のために死んでしまった(第16話、第23話より)。

数々の工学特許を所持しているために富豪であり、プライベートジェットも所有している(第36話)。

第43話や第45話ではオートバイでの移動が見られる。

常に落ち着いているものの理屈屋な性格で他者を突き放すような言動も多いが、その信念と意志は強く、クリシスの「答え」によって地球を守るために人間は排除すべきという思想を持ったことで、人類と地球を救おうとする我夢の考えに異を唱え、彼と対立し奔走する。

しかし、玲子との出会いの際に、人間に対して非情になりきれない面を見せ、その後の彼女との度重なる触れ合いや、我夢との対立によって徐々に心境に変化が生じ、自身が滅ぼそうとした人間の存在意義に惹かれ、何人も救っていく。

人間を滅ぼして地球だけを救おうとする自身の考えと、目の前の人間の命を放っておけずに人間を守ろうとする自身の感情との間で常に揺れ動き、アグルの力を用いた幾度もの活動や、唯一の理解者であった稲森との死別によってその心身は疲弊していく。

ガイアとの決戦の後、我夢によってクリシスの導き出した「答え」が破滅招来体の意思が働いた外部の干渉を受けたものだったことを知り、自身の考え方が間違っていたと悟った。

だが、今まで自身を支えていたものが折れて戦う誇りと気力を失い、我夢にアグルの光を託して一度姿を消した。

本来は、藤宮=アグルの登場はゾーリムに関するエピソードまでの予定だったが、当初の予想以上に視聴者人気が出たことで第36話より再登場した。

再登場時には、自分なりのやり方で再び根源的破滅招来体に挑むだけの気力を取り戻していたが、それも失敗に終わる。

その後は、前述の思想に基づいて行った様々な行為が招いた、いくつもの悲劇を目の当たりにし、罪悪感とアグルの力を失ったことによる無力感、そこに付け込んだ破滅招来体による数々の精神攻撃に苛まれ、白髪混じりの姿にまでなるなど精神的にも追い詰められていく。

第41話で戦う誇りを取り戻し、ウルトラマンアグルV2としてヴァージョン・アップしたアグルの光を授かった。

それ以降は人間のことも視野に入れるようになったが、人間の犯した罪と愚かしい行為に対してはいまだ厳しい言動を見せることもある。

終盤で根源的破滅招来体の大攻勢に挑む際には、第41話で光を取り戻したあと、ウルトラマンが2人存在する理由をずっと考えていたことを我夢に明かし、「片方が倒れてももう1人いる」とその身を賭してワームホールに飛び込むことを宣言する。

我夢に感謝を述べて決戦に挑むが、ゾグによって光を再び失う。

しかし、霊魂の状態で語りかけてきた稲森からの助言を元に我夢とともに、ドビシによって失われた回線を生き返らせ、地球の反撃の糸口を生み出す。

怪獣たちの光を受けて我夢とともにウルトラマンに変身。

ゾグを打ち倒して地球を救う。

その後のエピローグでは、それまでのイメージだった黒一色の装いと異なる白い服を纏い、笑顔で一人旅に出た。

OV『ガイアよ再び』では、破滅招来体が去って人間と地球怪獣が再び対立する時代になったことで怪獣を擁護する行動に出たため、再びG.U.A.R.D.から追われる立場となる。

劇中の登場人物からは基本的には名字やフルネームでしか呼ばれないが、最終3話に未公開シーンを付け加えた再編集版「地球(ガイア)よ永遠に」で追加された放送版最終回でカットされたシーンでは、ダニエルから「博也」と呼ばれるシーンがあった。

ポーズ一覧

光線・技の一覧

フォトンクラッシャー

頭部のブライトスポットから放つ光の衝撃波。

ガイアのフォトンエッジと同等の威力を持つ。

クァンタムストリームの通じないアパテーを倒した他、サイコメザードやギールII、アルギュロスが化けたニセウルトラマンアグルを倒した。

ガイア戦では、フォトンエッジとの激突時に発生した強大なエネルギーが、ゾーリムを呼び寄せる原因となってしまう。

通常はブライトスポットの前で腕をXの字に組んでエネルギー集約に移るが、第13話では右腕に作り出したエネルギーを頭部に持っていく形でポーズを簡略化して発射している。

リキデイター

両手の間に発生させたエネルギーを集めて作り出した破壊光球を放つ。

ガイアのクァンタムストリームと同等の威力を持つ。

一部、投影せずに直接放つこともある。

5話ではボクラグを一撃で蒸発させ、対アルギュロス戦ではXIGファイターを巻き込みながら6連射した。

第18話のガイアとの戦いでも使用。

アグルブレード

右手に発生させる光の剣。

切れ味は非常に鋭く抜群だが、長時間使用すれば大量のエネルギーを消費するというリスクがある(後述のガイアとの戦いでライフゲージの点滅を早めてしまった)。

第5話ではボクラグをバラバラに切り裂いたが、再生能力で無効化されてしまう。

第18話でもガイアとの等身大戦で使用した。

アグルスラッシュ

指先から発射する光弾。

ガイアのガイアスラッシュと同系統の技だが、こちらの方が破壊力は上。

アグルショットと記載している資料もある。

必殺の威力は無いが、腕や指先を伸ばしただけで繰り出すことができるため、牽制などで威力を発揮する。

反物質光線(反物質化光線)

ライフゲージから放つ大きな光の塊で、対象物のバリオン数を反転させ、物質と反物質の変換を行う。

第14話でガイアの体を反物質化させてアンチマターのシールドの中でも戦えるようにし、撃退後には反物質化したガイアに再度発射して元の物質に戻した。

アウェイクニングインパクト

第24話で、世界各地の地中に眠る怪獣たちを覚醒させるために使った。

エネルギーを右腕に集中させて大地を殴り、地中に眠っている怪獣に青色のエネルギー振動波を送り込む。

これを世界各地で行った結果、ゾンネルIIとギールIIが目覚めた。

ディメンショナルクローサー

亀裂が開いてしまったシールドの穴を瞬時に修復する左手から放つ白色光線。

アンチマターのシールドに開いてしまった亀裂を瞬時に修復した。

アグルシールディング

宇宙空間に開いたワームホールの入り口を瞬時に閉ざす右手から放つ青色光線。

ガイアがワームホールにアンチマターを追放した後でこの光線を使ってワームホールの入り口を閉ざした。

V2の基本設定

戦う誇りを取り戻した藤宮が、真に守るべきもののために戦う力を欲した時、それに応えた海から与えられた強烈な光によって復活したアグル。

体色が初期の黒みがかった群青色から、鮮やかな明るい青に変わっている。

黒の割合が全体的に少なくなり、胸のプロテクター(アグルブレスター)のボディーラインに金色が入った。

体色は青・黒・金・銀。

この形態になってからは僅かながらガイアを象徴する赤色の光までも帯びるようになった。

ガイア同様、これまでの光線技などは全て引き継ぎつつさらに戦闘力が強化されている。

また、ガイアV2とは誕生経緯が異なるため、ヴァージョンアップ形態は無い。

初登場は第41話。

ガイア同様、現在はこのタイプで統一されている。

V2のポーズ一覧

V2の光線・技の一覧

アグルストリーム

全身のエネルギーをL字形に曲げた右腕に集めて放つ、アグル最強の必殺光線。

ガイアのフォトンストリームと同等の威力を持つ。

大量のエネルギーを消費するため、1発しか撃てない。

第44話で超コッヴと超パズズに対してガイアSVのフォトンストリームと同時発射し、第49話ではカイザードビシに対してガイアV2のクァンタムストリームと同時発射した。

前記の第49話では発射までのポーズを省略して放っており、最終話では第44話や第49話とは違うポージングで使用している。

フォトンスクリュー

リキデイターの強化版で、両手に青い光球を作り出してスクリュー状の波動弾として発射する。

第41話でΣズイグルを倒し、最終話ではゾグ(第1形態)に大ダメージを与えた。

OVでは、ガイアSVのフォトンストリームと同時発射してガクゾム(強化体)を倒した。

アグルセイバー

アグルブレードの発展技。

刀身がより細長くなり、切れ味も増した。

前述のアグルブレードが主に「斬る」タイプの技だったが、こちらはΣズイグル戦のような「突く」戦法に特化している。

第41話でΣズイグルの胸に捕らえられた我夢を刳り抜いて救出し、第49話ではカイザードビシの触手を切断した。

第41話では両手で発生させて剣を「握る」形で使用していたが、第49話では手甲から即座に発生させている。

フォトンクラッシャー

第45話と最終話でのみ使用。

ガイアSVのフォトンエッジと同等の威力を持っている。

第45話ではブリッツブロッツに跳ね返されており、最終話ではガイアSVのクァンタムストリームと同時発射し、ゾグ(第1形態)にダメージを与えた。

リキデイター

最終話でのみ使用。

ドビシの大群を撃破し、ガイアSVのフォトンエッジと同時発射してゾグ(第1形態)にダメージを与えた。

フォトンディスチャージ

両腕をクロスさせて開き、全身からエネルギーを放出する。

第49話で体に纏わりつくドビシを取り除いた。

スプリーム・ヴァージョンの基本設定

ガイアSV同様、アグルの最終形態。

形状は上記のアグルV2とほぼ同じだが、カラーリング(赤・黒・金色)が追加されている。

2021年に開催された『ウルトラヒーローズEXPO 2021 サマーフェスティバル IN 池袋・サンシャインシティ』のステージにて初登場。

スプリーム・ヴァージョンのポーズ一覧