ウルトラマン80
基本設定
戦い方はアクロバティックな跳躍と多彩な光線技が特徴。
『ウルトラマン80』作中において、ほかのウルトラ戦士からの助太刀を受けることはほとんどなく、劣勢に立たされることはあったが、怪獣や宇宙人を相手に全勝している。
ただし、第49話でのプラズマやマイナズマとの戦いでは、敗北寸前のところをユリアンの助けで辛勝している。
これ以前に80はユリアンに
「自分が倒されたら代わりに地球を守れ」
と自分の戦死を想定した発言をたびたびしている。
劇中では語られなかったが、80は宇宙警備隊の新人であり、地球での活躍いかんによってウルトラ兄弟入りが認められる「ウルトラ兄弟候補生」という設定があった。
作中で80がウルトラ兄弟入りを果たしたのかどうかは明らかにされなかったが、円谷プロの公式見解では本編終了後の80はウルトラ兄弟の一員になったとされた。
映像作品で兄弟の一員と明示されたのは2006年の『ウルトラマンメビウス』が初となる。
2010年10月9日に開催されたイベント『ウルトラマン80 30周年記念 “奇跡の”ファン感謝祭!』のステージにおいてウルトラの父から正式にウルトラ兄弟の一員と認められた。
変身アイテム
変身者
変身者について
ウルトラマン80が自ら地球人に変身した姿で、地球での推定年齢は22歳。
日本の各地で異常現象を調査した結果、怪獣出現を確信。
人間の悪の心が怪獣を生むと考え、子供たちに愛と勇気を教えるために教職を志し、新採の理科教師として桜ヶ岡中学校に赴任し、「一所懸命」を座右の銘に1年E組の教壇に立つ。
鋭い観察力を買われ、オオヤマキャップのスカウトにより教師とUGM隊員を兼務することになるが、それゆえに学校やUGMの両方でも遅刻が非常に多い。
校内ではこの兼務を林校長が承知していた。
第12話までのUGMにおける勤務時間は「日曜日と放課後だけ」となっていたが、第13話以降は学校での勤務が劇中で描かれなくなった。
『ウルトラマンメビウス』第41話で、怪獣の出現が多発したことでやむを得ず途中で教職から退いたことが明らかになっている。
当初は、宇宙人としての立場から発言して指摘されて慌てる一幕もあったが、後にユリアン=涼子に地球人としての言動を指導するまでになっている。
シリーズのほとんどで見られる「正体を他人に知られてはいけない」ことで度々苦慮し、変身前に誰にも見られていないことを確かめるために周囲を見回したり、教え子たちを置いていけずに変身ができなくなり、正体を明かして地球を去る覚悟で別れの言葉を告げたこともある。
家族や兄弟はいないと自ら語っており、それゆえに宇宙人としての孤独感に苛まれることもあり、序盤では自分のクラスの生徒たちを心の支えにして彼らのために戦うと息巻くが「学園編」以降は再度閉塞感に駆られつつあった。
しかし、第23話でのオオヤマの説得を受けUGMを「地球における家族」と捉えるようになる。
空手は黒帯、変身前でもかなりの格闘能力を持つが、劇中では女子生徒に柔道で負けたこともあった。
また、剣道も審判をこなせるほど得意である。
彼の発案によるシルバーガルの分離機能を有効活用した攻撃パターンは彼の名に因んでオオヤマに「フォーメーション・ヤマト」と命名された。
第50話で、自分の正体とウルトラの星への帰還が迫っていた事情に気付いたオオヤマからの説得を受け、UGMの仲間たちがマーゴドンを倒したのを見届けて帰還を決意。
涼子とともにUGMメンバーにお別れパーティーを開いてもらうなど、地球人としての最後の1日を満喫した後、M78星雲に帰っていった。
ポーズ一覧
光線・技の一覧
- サクシウム光線
左腕を上に、右腕を横に伸ばした後、L字型(逆L字型の場合もある)に組んで放つ、80が最も得意とする必殺光線。
サクシウムエネルギーを調整することで、爆破光線や高熱光線などに切り替えられる。
左右どちらの腕からでも発射可能。
右拳を握って赤外線を含有させたサクシウム光線Bタイプ(ガッツパワー光線)というバリエーションもあり、赤外線に弱いグロブスクを倒した。
サクシウム光線が怪獣に命中すると、怪獣が倒れたり爆発する前にその身体がストロボのように光るのが特徴。
- 八つ裂き光輪
(ウルトラスラッシュ) 初代ウルトラマンから教わった技で、ウルトラマンのものと異なり、外周にのこぎり状の刃はなく、リング状である。
設定によればサクシウムエネルギーを凝縮して光輪にして敵に放つとされる。
第45話でバルタン星人(6代目)を真っ二つにした。
- ウルトラレイランス
サクシウムエネルギーを槍状にして投げつけ、敵を刺し貫く技。
第18話でダロンを倒した。
『ウルトラマンメビウス』客演時にも繋ぎ技として使用した。
- ウルトラスパイラルビーム
両手先を合わせて発射するリング状の破壊光線。
第6話でアブドラールスのUFOを撃墜した。
『ウルトラマンメビウス』客演時にも敵の撃墜のために使用した。
- ウルトラアローショット
右手先から発射する矢尻型光弾。
威力は低いが連射可能で、ノイズラーに使った。
両手を重ねてサイドスローのフォームで撃ち出す変形型もあり、そちらはウルトラスラッガー投げ(ウルトラアローショットBタイプ)と呼ばれ、オコリンボールとザキラにダメージを与えた。
強化タイプのウルトラダブルアローは、左右の手先から1発ずつ交互に発射され、敵に連続で斬りつけてから戻ってくる技で、ガルタン大王の青竜刀を破壊したほか、ガビシェールの肩の管などを切り裂いた。
『大怪獣バトル ウルトラ銀河伝説 THE MOVIE』ではウルトラマンベリアルに対して使用した。
妄想ウルトラセブンに対しても使用したが、回避された。
- ウルトラアイスポット
両目から放射する赤い光線。
再生能力を持つサラマンドラの細胞を焼き尽くしたほか、ファイヤードラコなどにダメージを与えた熱線タイプと、マイナスエネルギーで凶暴化したジャッキーを正気に戻し、ジャッキーが体内から抜けておとなしくなったズルズラーを元の象に戻した還元光線タイプがある。
- イエローZレイ
腕を伸ばして指先から撃ち出す、リング状の黄色光線。
メカの機能を狂わせる効果がある。
アルゴンのUFOや、ロボフォーに使った。
- ウルトラオーラ
全身のオーラエネルギーを溜めて、光の矢に変えて放つ強力技。
命中すると熱エネルギーが敵を包んで消滅させる。
第38話でゴースドンを倒した。
- フリージィングレーザー
両手先を合わせて放射する超低温ガス。
第30話でザタンシルバーの動きを止めた。
- タイマーショット
胸のカラータイマーから放つリング状の電撃光線。
ザタンシルバーの傷口に放って内部メカを破壊して倒したほか、ユリアンの説得で動きが鈍った妄想ウルトラセブンの活動を止めた。
バルタン星人(6代目)にも使ったが、あまり効果がなかった。
- ウルトラショット
(ウルトラストレートフラッシュ) 腕を真っすぐに伸ばして右手先から撃ち出す速射ビーム。
破壊力が低いため牽制技として多用された。
両手先を合わせて発射する強化タイプ(Bタイプ)もあり、こちらは第21話でガモスに使用した。
- シューティングビーム
空中を飛行中に手先から撃ち出す速射破壊ビーム。
主に牽制に使用され、腕を開いて放つエネルギー波タイプをロボフォーに、腕を閉じて放つ針状光弾タイプをバラックシップに使った。
- ハンドアップ光線(雲流レイ)
両掌を上に向けて放射するエネルギー波。
第25話でアルゴンを倒した。
- スパーク光線
敵の頭上を空中旋回しながら胸のカラータイマーから連射する電撃光線。
第5話でメカギラスの回路をショートさせた。
- タイマースパイラル
胸のカラータイマーから放つ渦巻状のショック光波。
第38話で80に凧揚げされて空に浮かぶゴースドンに使った。
ゴースドンは回転しながら墜落した。
- フラフープ光線
光の輪を敵の頭上に放ち、光の輪は真下に無数の輪を発生させて敵を包み込んで消滅させる。
第26話でゲラを消滅させた。
- メディカルパワー
光に含まれた放射線によって生命活動を活性化させる光線。
第6話で入院中の明男少年を治療し、第31話でゾラが枯らした花畑を復活させた。
- リングリング光線
両手を合わせて放射するリング状の黄色光線。
第48話でイダテンランをマラソン小僧に戻した。
- ウルトラウェーブ
右手から放射する青い波状光線。
第47話で可視光線の歪みに隠れたグロブスクを発見した。
- 縮小光線
胸のカラータイマーから放つリング状光線。
第15話でミューを小さくした。
- ウルトラカンノン光線
ズラスイマーを封印していた平和観音像とともに放つ合体光線。
ズラスイマーを沈静化させ、地底に封印した。