ウルトラマンジャック
基本設定
ゾフィーの命を受け、地球防衛を正式に指令としてやってきた初の宇宙警備隊隊員である。
郷秀樹が鍛えるとジャックも鍛えられたり(第4話)、郷の心身の負傷(第22話、第37話)など、心身の状態が変身後もジャックに引き継がれる場面が見られた。
逆に郷がジャックと同じ怪我をしたり、ジャックから郷への影響も認められる。
中盤からジャックと郷の意識は一体化している。
変身者
変身者について
年齢23歳。
坂田自動車修理工場に勤務しながら、カーレーサーを目指していた。
坂田の設計・開発中のレーシングマシン「流星号」のレーサーとして、その完成を目前に控えていた。
甘党でおはぎが好物。趣味はギター。台東区浅草在住。
タッコング襲来時に逃げ遅れた少年と愛犬を救おうとして命を落とすが、正義感と勇敢さに感化されたウルトラマンの精神体が一体化したことで命を共有して復活し、人類の自由と幸福を脅かす敵と戦う決意を胸にMATに入隊した。
ヘルメットの番号は「6」。
少年時代から運動神経に恵まれたが、ウルトラマンと一体化したことで能力が増幅されている。
第2話では、剣道や射撃、柔道といった先輩隊員たちの得意種目でも初心者ながら勝利するという成績を打ち出した。
しかし、その超人的な能力に思い上がって自らピンチを招くこともあり、常人の数倍の超感覚や超視力を身に付けたことで遠方の敵の声を感知したり、宇宙空間を飛行する物体を視認できることが仇となり、事件の有無を巡って他の隊員との対立を起こすことも度々あった。
だが、人間的に成長するにつれチームに融和し、他の隊員とも打ち解けるようになる。
家族に関しては、13歳の時に父が登山中の遭難事故で死亡したことが第3話で語られた。
母親に関しては、故郷に残して上京し、レースで優勝したら母親に楽をさせることを夢見ていたことが第1話で語られたが、第33話での伊吹隊長との会話内にて郷が天涯孤独であることが明らかになったことから、母親も亡くなったことが窺える。
坂田家とは家族同然の付き合いであり、坂田健を兄のように慕い、坂田アキとは恋人同士、坂田次郎のことも弟のように可愛がっている。
MAT入隊後も休暇の際は坂田自動車修理工場で流星2号の設計・製作をともに進めていた。
第34話で幼馴染みの水野一郎と再会するも、悲劇を防げなかった。
第37・38話で坂田兄妹の死後、残された次郎を引き取って同居を始め、第41話で次郎の兄代わりになろうとした。
第51話でバット星人とゼットン(二代目)を倒した後、次郎に「ウルトラ5つの誓い」を残し、ウルトラの星の危機を救うべく、ウルトラマンとしてウルトラの星に旅立っていった。
ウルトラマンと一体化したまま地球を去ったため、『ウルトラマンタロウ』第33・34話と第52話、『ウルトラマンレオ』第34話、『ウルトラマンメビウス』の劇場版と第45話、映画『ウルトラマンサーガ』でも、ウルトラマンの人間体として姿を見せている。
東光太郎 / ウルトラマンタロウやヒビノ・ミライ / ウルトラマンメビウスに自分の経験から得たアドバイスを送っている。
だが、MATの仲間たちには自分の無事と正体を告げていないため、ゼットン(二代目)戦で殉職扱いになっていることが次作『ウルトラマンA』第10話で語られる。
ポーズ一覧
光線・技の一覧
- スペシウム光線
初代ウルトラマンと同じく、両腕を十字に組んでエネルギーをスパークさせ、右手から発射する破壊光線。
全編を通して使用され、序盤では決まり手として多くの怪獣を葬った。
ベムスターに破られて以降、ウルトラブレスレットに決まり手の地位を譲っているが、第38話ではナックル星人の宇宙艦隊を壊滅させ、最終話ではゼットンを葬るなど、ここ一番の見せ場では威力を発揮しており、後年の客演時にもしばしば使用されている。
現在の公式設定では、初代ウルトラマンと同程度の威力とされている。
また、放映当時では白色の光線だったが、近年では青白い光線となっている。
本作品ではスペシウムへの言及はなく、ナックル星人による解析でアルミニウム原子3千個に対してクローム原子100個の割合との発言がある。
- ウルトラスラッシュ
(八つ裂き光輪) スペシウム光線のエネルギーを丸鋸状のリングに変化させて投げつけ、敵を切断する光のカッター。
これも初代ウルトラマンと同じ技で、サドラとの戦いで初使用して倒したが、キングザウルス三世との戦いでバリアーにはじかれて以来、使用されなくなった。
初代ウルトラマンが使用するものは薄い青色なのに対し、こちらは薄い緑色をしている。
- フォッグビーム
左手先から噴射する霧状の光線。
キングザウルス三世との戦いで使われたが、バリアーによって防がれたため、その効力は不明。
一部の文献では冷凍効果のある光線と記載されている。
『続・ウルトラマン』の設定ではスペシウム光線のバリエーションとして「凍結スペシウム」が存在しており、書籍『ウルトラマン白書』ではフォッグビームまたはウルトラフロストがこれに該当すると紹介している。
書籍『ウルトラ怪獣大全集』では「冷凍スペシウム光線」と解説している。
- シネラマショット
両腕をL字型に構え右腕から発射する必殺光線。
威力はウルトラセブンのワイドショットを上回り、スペシウム光線の数倍強力という設定。
キングザウルス三世との戦いで使われたがバリアーによって防がれてしまい、以後本編では全く使用されなかった。
しかし『ウルトラマンタロウ』ではテンペラー星人の円盤を他の兄弟の光線と共に破壊し、『ウルトラマンレオ』第38話でにせアストラを庇うレオに対し、初代マンやエースとともに使用して一度はダウンさせ、タイの映画『ウルトラ6兄弟VS怪獣軍団』ではタイラントに使用したり、怪獣王ゴモラに他の兄弟と共に使用し戦意を喪失させる。
アニメ『ザ・ウルトラマン ジャッカル 対 ウルトラマン』では宇宙大魔王ジャッカルへの合体攻撃に際に放つなど客演の際にはたびたび使用している。
- ウルトラショット
右手に左手を添えた構えで、右手先から速射する光線。
主に牽制技として使われる針状の光弾を連射するタイプと、ノコギリンにとどめを刺した帯状の光線を発射するタイプがある。
『ウルトラマンギンガS』にてウルトラマンギンガストリウムが使用した際は後者のタイプとなっている。
- ストップ光線
10話で使用した、両腕の間から放射して凝固状態にして怪獣の動きを封じる活動停止光線。
別名は凍結スペシウム、冷凍スペシウム。
- ウルトラロケット弾
飛行しながら指先から連射するロケット弾。
第28話ではバリケーンを怯ませた。
- ハンドビーム
右手先から発射する光弾。
第40話でブラック星人を倒した。
- ウルトラフラッシュ
両手先を合わせて放つ破壊閃光。
第41話でビルガモに使用。
- ウルトラ念力
巨大怪獣を空中に浮かばせて動きを封じる全身から放つ念力。
第19話でサータンに使用。
- ウルトラフロスト
両手先を合わせて冷凍ガスを放射する。
第35話でプリズ魔との最初の戦いで使われた。
- ウルトラバリヤー
光の壁で攻撃を防ぐ。
第31話でゼラン星人にコントロールされたウルトラブレスレットによるシャワー状の光線を防ぐも、続けて繰り出されたリング状の光のカッターに破られた。
- ウルトラVバリヤー
両腕を体の前方で交差させて、敵の攻撃を撥ね返す。
キングザウルス三世の光線やゴルバゴスの火球を防いだり、ゼットンやデスレムの火球を跳ね返すなど効果は大きい。
- バリヤー光線
防御エネルギーを光線にして右手先から放射し、人間を守る。
第30話で墜落したマットアロー1号を守った。
- リバウンド光線
光の壁を発生させて、敵の攻撃を跳ね返す技。