ウルトラヒーロー 一覧
怪獣・宇宙人 一覧
その他のキャラクター 一覧
劇中用語 一覧
1960~1990年代前半
1990年代後半
2000年代
2010年代以降

ウルトラセブン

基本設定

M78星雲光の国出身の宇宙人。

地球人に変身して地球に滞在し、地球の侵略を目論む宇宙人やその尖兵の宇宙怪獣と戦う。

『ウルトラセブン』では、光の国の恒点観測員340号として地球に飛来し、個人の判断で地球に滞在した。

しかし、第2期ウルトラシリーズ以降は宇宙警備隊隊員と設定され、ウルトラ兄弟の3番目に加えられ、シリーズ諸作品に出演して後発の主役ヒーローを援護した。

『ウルトラマンメビウス』以降の作品では、ウルトラ兄弟の中でも伝説的存在である「ウルトラ6兄弟」の1人にカウントされている。

最初から『ウルトラマン』の諸設定を踏襲するヒーローとして設定されたわけではなく、後年のウルトラ兄弟の設定の基の「ウルトラシリーズの設定」の統合がなされた際に、セブンもその流れの中に位置付けられることとなった。

そのため、「地球での活動における制限時間が明確化されていない」「カラータイマーを持たない」「変身時に巨大化するカットがない」など、他のウルトラ兄弟と異なる設定や描写が多い。

額のビームランプがカラータイマー同様の機能を持つ。

変身アイテム

ウルトラアイ

変身者

モロボシ・ダン

変身者について

ウルトラセブンが地球上で人間として過ごすための仮の姿である。

地球人の青年・薩摩次郎が仲間を助けるために自分のザイルを切って崖に転落したところを助けたセブンが、この勇敢な行動に心を打たれて彼の魂と姿をモデルにした。

地球ではダンの姿で過ごしており、セブンとしての能力が必要な場合は本来の姿に戻る。

その際、グラス状のアイテム・ウルトラアイを着眼して変身。

また、ダンの姿のままでも透視やテレパシー、ウルトラ念力など、ある程度の超能力を使用可能。

性格は温厚かつ誠実であり、当初はポインターを運転する19歳の少年(準隊員)という設定だった名残で子供っぽい言動を見せていた。

一人称は基本的には「僕」だが、後のシリーズでは「私」か「俺」を用いることが多くなる。

地球の防衛チームではウルトラ警備隊では隊員を務め、MACでは過去の功績から隊長になっていた。

ポーズ一覧

光線・技の一覧

エメリウム光線

額にあるエネルギー放出器官のビームランプから発射するエメリウムエネルギーを秘め、超高熱を帯びた破壊光線。

熱線や反磁力線などの光線の種類と、ビームランプの上で両手の指2本をクロスするポーズ胸部の前で左手を開いて構え、右手は握るポーズなど発射ポーズは数種類ある。

アイスラッガーと並ぶセブンの代表的な技である。

威力を調整でき、第43話で第4惑星の地球攻撃ロケット群を破壊した弾丸のようにエネルギーを連続発射するラピッド光線(エメリウム連続発射)や、第24話でカナン星人に操られたカプセル怪獣ウインダムのレーザーショットを相殺した腕を組んで発射する無力化光線同話でウインダムの電子頭脳を元に戻したエメリウム覚醒光線(覚醒光線)、『ウルトラマンA』第31話登場時にバクタリを元のバクに戻したエメリウム還元光線というバリエーションもある。

『ウルトラマンメビウス』では、メビウスのメビュームシュートと組み合わせてグローザムに重傷を負わせ、GUYSのマクスウェル・トルネードで止めを刺させるチャンスを与えた。

また、ビラ星人に操られていたユシマ博士を気絶させるといった使い方もある。

パンドンとの戦いでも使ったが、体力の消耗やエネルギー不足のため光線が届かなかった。

『ウルトラマンA』登場時にエースキラーに能力を奪われたことがある。

本編では発射ポーズの違いで光線のエフェクトが描き分けられていたが、後年の客演ではどちらのポーズでも緑色の光線で統一されている。

本編中(『セブン』第39話冒頭)ではガッツ星人がウルトラセブンの技を調べる際、この光線技を出す場面では「ウルトラビーム」と説明しているが、少し先のアイスラッガー使用場面では「エメリウム光線と共にセブンの万能武器の一つ」としている。

ワイドショット

左腕を立てた右腕の右肘に添えてL字型に組んで右手刀部から右前腕部にかけた部分から発射される多くのエネルギーを使う破壊光線。

セブンの技の中で一番の破壊力を持つ。

全身の光線エネルギーを集中し、両腕に貯め発射される。

右肘から右の手刀部までの広い領域から放射されるため、ワイドショットと名づけられた。

書籍によっては宇宙一強力な武器とさえ書かれたほどだが、大量のエネルギーを消費するため使用頻度は少なく、エネルギー消耗時には使用できない

アイスラッガーやエメリウム光線の通じないアイロス星人を倒す際に初めて使われた。

第47話ではフック星人に三方向に分かれるスリーワイドショット(別名:電磁ワイドショット)を使い、3人まとめて倒した。

内山まもるの漫画『ウルトラ戦士 銀河大戦争』では強化版のグランドワイドショットを使用しており、全身から発射する光線でジュダにダメージを与えている。

ワイドショットでも倒せなかった敵は昭和版ではガッツ星人、平成版ではサルファス、『ウルトラマンメビウス&ウルトラ兄弟』のガッツ星人。

平成版のキングジョーIIは体を分離することでワイドショットを避けている。

ネオ・ワイドショット

限界以上に胸部のエネルギー吸収板から取り込んだ太陽エネルギーを加えて放つ従来の数倍の威力を持つ強化版のワイドショットであり、『ウルトラセブン誕生30周年記念3部作』にて使用された。

ワイドショットの通じないサルファスを倒している。

ウルトラショット

ビームランプに指先をあててエネルギーを右手先に移して、手先からピンポイントで発射される針状の破壊光弾。

掌を重ねて撃つと連射が可能。

片手撃ちは恐竜戦車の足元に落ちている高性能火薬スパイナーを誘爆させて恐竜戦車を倒した。

両手撃ちはペガ星人の円盤との戦いで使ったが、ダメージを与えるには至らなかった。

ハンディショット

片腕をL字型に曲げて手の側面から連続で発射するカッター状のエネルギー光弾。

左右どちらからでも発射可能。

第40話で使用し、ガッツ星人の円盤群を撃ち落とした。

ウェッジ光線
(ハンドスラッシュ)

手刀を振るって右手の先から発射し、敵に突き刺すくさび形ショックナイフ。

『セブン』第4話では等身大のゴドラ星人を倒し、『ウルトラセブン 太陽エネルギー作戦』ではピット星人を倒した。

『ウルトラセブン1999最終章6部作』ではヴァルキューレ星人に使っている。

シェイクハンド光線
(シェイクハンド)

右手を左手に被せるように重ね合わせて左手先から放つ破壊光線。

第39話ではガッツ星人に放ったが回避され、逆に跳ね返され自分が喰らってしまった。

『地球星人の大地』では等身大戦で使用し、メトロン星人を一人倒している。

ストップ光線

前方で両腕先を合わせて発射する念力光線の一種の麻痺光線。

第5話でビラ星人に使った光線が断続的に発射されるタイプと、第16話でアンノンに使ったリング状の光線を筒のように発射されるタイプがある。

前者はウルトラビームとも呼ばれる。

アイビーム

目から発射する破壊光線。

第16話で使用し、アンノンの光線を相殺した。

ウルトラスパイラルビーム
(ウルトラリング光線)

両手の掌を合わせて両腕から発射する、リング状に伸びる光線。

第18話で使用し、飛行するベル星人を撃墜した。

チェーンビーム

腕を十字型に組んで発射する数本の鎖状の高電圧の電撃ビーム。

敵を痺れさせる。

ウルトラマンのスペシウム光線の構えに似るが、右腕が少し傾いている。

第29話で使用し、プロテ星人に使ったが、すぐに破られた。

ハンドビーム

敵に向けて片手をかざして、右手の中指と人差し指を伸ばして発射する速射エネルギー光線。

第23話ではシャドー星人の円盤を破壊した。

第34話でシャドウマンによって縮小されてコップの中に閉じ込められた時にも使い、部屋内で爆発を起こしてウルトラ警備隊を呼び寄せてコップから脱出した。

ラインビーム

指先から放つ、敵を牽引するロープ状の緑色の爆発力の高いエネルギービーム。

第46話でにせウルトラセブンに使ったが、敵も同じラインビームで反撃してきた。

手裏剣光線

素早く手刀を振るって、高速で飛ばす手裏剣のように連射可能な破壊光弾。

第44話でゴーロン星人を疲弊させ、エメリウム光線での撃破に貢献した。

ブレーク光線

両手指先から放つ破壊光線。

第40話で使用し、ガッツ星人の十字架を破壊した。

ウルトラカプセル光線

『ウルトラマンA』第44話出演時にオニデビルの毒に冒されたAの力を回復する治療用カプセルを生み出した。

ウルトラ念力

アイスラッガーを操るセブンは強力な念力波を体得しており、敵を投げ飛ばすことはもちろん、黒雲を払って天候を変化させることも可能。

第16話ではストップ光線で動きを止めたアンノンを持ち上げ、第20話ではギラドラスをアイスラッガーで倒した後、ギラドラスが発生させた暗雲を追い払った。

第25話ではガンダーを投げ飛ばした。

第31話ではカオリの体内で使い、行く手を阻む白血球を反転させた。

『ウルトラマンレオ』では、変身できなくなったダンに残された能力であり、全身から放射した強い念力で、一定の時間怪獣の動きを封じるほどの力を持つが、体力を著しく消耗し、自らの寿命を縮めてしまう。

『大怪獣バトル ウルトラ銀河伝説 THE MOVIE』でも使用されている。

ウルトラサイコキネシス

ウルトラ念力の1つで、イカルス星人を投げ飛ばして岩山にぶつけてとどめをさした。

映画『ウルトラマン物語』では、その発展型の念力ショットという念力で対象物を爆発させるという技が対ボーグ星人戦で使われた。

ウルトラバブル

掌を合わせて放射する特殊な泡。

一部の書籍では白血球とも記載されている。

第31話で使用し、ダリーを泡に包んで消滅させた。

リュウ弾ショット

『地球星人の大地』で使った、両手の拳を揃えて前に突き出して放つ高エネルギーの黄色い破壊光弾。

光線を砲弾状に収束しており、小さいがメトロン星人を倒す高い爆発力がある。

パーフェクトフリーザー

『ウルトラセブン誕生30周年記念3部作』で使った左手掌から放つ超低温ビーム。

爆発と共に超低温の冷気を発生させ、強制的に細胞の分子運動を停止させて絶対零度まで下げる。

バンデラスを凍らせた。

ウルトラクロスアタッカー

『ウルトラセブン誕生35周年“EVOLUTION”5部作』で使った必殺技。

光線エネルギーを体の前で固めて十字形の光のカッターを作り出して、ウルトラ念力で突き出すように放ち、相手を切り裂く。

ネオパンドンを倒した。

ウルトラ水流

『ウルトラセブン誕生30周年記念3部作』で使った消火用の技。

左手を右手に添えて、高圧水流を両手指先から放射する。