ウルトラマンエックス
基本設定
かつてウルトラ・フレアから地球を身を挺して守った際に電磁波を浴びて肉体を失い、デジタル状の粒子(データ生命体)と化したウルトラマン。
大空大地の持つ固有の周波数に引き寄せられる形で彼の命を救い、共に戦うことになる。
「ウルトラマンエックス」という名前は、人類にとって「未知の超人」であることから大地によって名付けられたものである。
普段はエクスデバイザーに自らのデータを宿し、大地が自身のスパークドールズをリードすることで一体化(「ユナイト」と呼称)し、一時的に実体化する。
X字型のカラータイマーは、必殺技発動時やモンスアーマー装着時に黄色く発光する。
また、星間を超高速移動する際には全身を赤い球体に変化させる。
ユナイト中も意思は大地と独立しており、彼に戦闘の助言を送ることがある一方、モンスアーマーの装着に戸惑ったり、平時でもエクスデバイザーを介して余計なことを口走って大地に注意されたりするなどのコミカルな一面や、第5話でウルトラマンゼロの写真を撮ろうとしたルイに邪魔者扱いされて憤慨したり、第16話で戦闘終了後にXioを取材していたスタッフからのインタビューへの回答に
「無愛想な宇宙人と思われたくない」
と悩んだ末、ジェスチャーを駆使して律儀にノーコメントの意を示してから飛び去ったりするなど、内省的な大地とは対照的に天然で人間味溢れる一面も見せる。
ウルトラマンゼロやウルトラマンマックスのことは知らずに初対面しており、ゼロには戸惑いながらもタメ口で、マックスには敬語で接している。
また、劇場版ではウルトラマンティガのことを
「過去に地球を訪れた仲間かもしれない」
と分析している。
劇場版では本来の肉体を取り戻したが、それができたのは「大地たちの希望の光のおかげ」と語っている。
変身アイテム
変身者
変身者について
怪獣との共存を望む心優しい20歳の青年。
Xioの研究開発セクション・Xioラボの研究員だが特捜班のメンバーでもあり、怪獣との実戦にも赴いて分析や作戦立案を担当する。
15年前のウルトラ・フレアの影響で姿を消した考古学者の父・鷹志と物理学者の母・遥を探すため、研究員となった。
この時の形見であったゴモラのスパークドールズを現在も大切にしており、遥が遺した電波受信機を通して宇宙からの「声」(宇宙から降り注ぐ電子を音に変換したもの)を聞いている。
怪獣デマーガとの戦いの中で謎の声によって神秘の光と一体化し、ウルトラマンエックスとして地球の脅威に立ち向かう。
それ以降、スパークドールズに圧縮した怪獣をいつか元に戻して共存できる方法を発見するという夢を抱く。
単なる理想主義者ではなく、怪獣と人間が共存できるのかというエックスの疑問に対しても前向きに答えるほか、「攻撃と捕食」の感情しか探知できず知的生命体の恐怖を餌にするスペースビーストに対しては即座に駆除の判断を示している。
高所恐怖症であり、初めてエックスとユナイトした際はかなり動揺している。
また、本人は体力が不足しているらしく、第4話でのアスナとの格闘訓練や第13話でショウによる剣術特訓では圧倒されていた。
第16話ではユナイトしようとするところをテレビクルーに目撃され、危うく秘密を露見されそうになっている。
第21話でアスナに今まで黙っていたことを謝罪し、エックスとのユナイトを経てグリーザに敗れ、エックスと共に生死不明になる。
最終話でアスナの想いに応えたエクスラッガーによってエックス共々復活してグリーザに勝利した後、改めてエックスと共にXioへ帰還したが、自分が今までエックスであることを黙っていた罰として、神木や橘からすべての件についての始末書(報告書)を書くことを命令されてしまう。
劇場版では、ザイゴーグを倒した後にエックスから突然の別れを告げられるが、デザストロの襲来をきっかけに再びエックスと共に戦うことになる。
ポーズ一覧
光線・技の一覧
- ザナディウム光線
エックスの必殺光線。
両腕を左側へいったん振りかぶってから胸の前でX字にクロスさせ、大地とエックスが技名を叫んで発射する。
この光線を受けた怪獣の生物情報は強制データ化し、スパークドールズへ収縮されるが、猛烈なエネルギーが発生するため、大爆発を伴う。
なお、大地とのユナイトが最高潮に達した際に初めて発射可能となるため、他必殺技のように即座に用いることはできない。
- Xスラッシュ
右腕から光エネルギーを矢じり型のスラッシュ光線にして放ち、敵を切り裂く技。
左右の腕から連続して放つXダブルスラッシュというバリエーションもある。
- アタッカーX
両腕・両脚をX字に開いて全身から放射するX字の高熱火炎。
- ピュリファイウェーブ
怪獣の心を鎮静化させたり、邪気を鎮めるために右手から発射する浄化光線。
空間に発生した次元の歪みを修正することも可能。
- Xバリアウォール
体の前面に壁状に展開する光の壁。
- Xバリアドーム
半球状に自身の体の周囲を覆うバリア。
エクシードXの基本設定
第12話より登場。
大地とエックスがさらに強固なユナイトを成した姿であり、インナースペースにいるユナイト中の大地が虹色の剣・エクスラッガーでX字を描くように空を切ることにより、進化変身する。
黒色と銀色のボディには虹色のラインが走っている。
変身した形態ではエクスラッガーは頭部に装着されているが、必要に応じて取り外すことで手持ち武器として使用する。
また、この形態はあくまで怪獣を倒すのではなく怪獣に宿った邪気を祓うことに特化しており、祓った後は通常形態に戻ってザナディウム光線で怪獣をスパークドールズへ収縮させる必要がある。
しかし、第14話でウルトラマンギンガビクトリーと共にグア・スペクターを、第20話でネクサスと共にバグバズンブルードを倒していることから、敵を倒せないというわけではなくあくまでスパークドールズ化ができないだけである。
エクシードXのタイプチェンジに必要なアイテム
使用武器
第12話でダークサンダーエナジーの影響により弱体化し、消滅しかかったエックスのデータを電脳世界から救い出した大地が入手した、虹色の剣。
エクシードXのスパークドールズをエクスデバイザーでロードすることによって、インナースペースにいる大地の手元に出現する。
ウルトラマンエクシードXの頭部にも刃の部分だけが装着されており、手を頭部にかざすと柄が付いた形で取り外される。
刀身側面にあるパネル・フラーポイントを大地がスライドタッチすることで刀身にエネルギーを集中させた後、トリガーを引いて大地とエックスが
「行くぞ!エクシードエーックス!」
と叫びながらX字形に振るうことで、エクシードXに進化変身する。
戦闘時はパネルのスライドタッチ回数やパターンに応じてさまざまな強力技を発動させるほか、逆手に持ち替えて柄の下部にあるブーストスイッチを押すと剣先が伸び、究極技を発動させる。
最終話にて鷹志が発掘した古代の遺物と判明したが、その出自などについては描写されていない。
エクスラッガーの真の力は「想いを形にする力」。
エクシードXがエクスラッガーで怪獣を切り裂くことでダークサンダーエナジーを取り除けるのは、大地が「怪獣と共生したい」という想いを持ってエクスラッガーで攻撃するため。
グリーザが第三形態で攻撃が当たるようになったのは、一度エクスラッガーを取り込んでしまったために無の存在でなくなり実体化してしまったためである。
頭部から着脱するというコンセプトは『ウルトラセブン』のアイスラッガーを踏襲している。
エクシードXのポーズ一覧
エクシードXの光線・技の一覧
- エクシードエクスラッシュ
スライドタッチ3回とブーストスイッチを押して発動する究極技。
エクスラッガーを構えたエクシードXが、そのまま敵の前後を高速で往復しながら繰り出す突進斬り。
相手に与えられたダークサンダーエナジーの邪気を祓い、ザナディウム光線を使用可能な状態に戻せる。
- エクシードスラッシュ
スライドタッチ2回で発動する技。
高速で振り回して敵を虹色の光刃で何度も斬り付ける。
- エクシードイリュージョン
スライドタッチ3回で発動する技。
青・紫・赤・黄の4体に分身し、斬撃を素早く放つ幻影剣技。
- エクスラッガーショット
上記の技とは逆方向にスライドタッチすることで発動する技。
額のエクスラッガーから虹色の強力な光線を放つ。
発動時は大地がエクスラッガーを額にかざし、エックスも彼のスライドタッチに合わせて額をなぞる。
主に、スパークドールズ化せず直接敵を倒す際に使用される。
ベータスパークアーマーの基本設定
『劇場版 ウルトラマンX きたぞ!われらのウルトラマン』に登場。
ウルトラマンティガとウルトラマンの力を宿した究極のサイバーアーマー。
右肩がウルトラマンの胸部を、左肩がティガの胸部プロテクターをそれぞれ模している。
エクシードXの状態で身に纏い、ティガのサイバーカードを取り込んだエクスデバイザーから生み出されたエクスパークレンスとウルトラマンのサイバーカードを取り込んだエクスデバイザーから現れたエクスベータカプセルを合体させたサイバーソードベータスパークソードを基本武器として戦う。
ベータスパークソードを組み替えたサイバーアローベータスパークアローを必殺武器とする他、背部からX形のサイバーウィングを展開して遠くのウルトラ戦士たちにエネルギーを転送することも可能。