宇宙恐竜 ハイパーゼットン
基本設定
映画『ウルトラマンサーガ』に登場。
バット星人がこれまでのゼットンの優れた部分だけを抽出して作り出した、ゼットンの新たな進化形態。
怪獣だけでなく「人間たちの絶望と恐怖心」を餌として吸収して成長していくことで覚醒した。
劇中で「ハイパーゼットン」と呼ばれるのは完全体のイマーゴのみで、他は単に「ゼットン」と呼ばれる。
バット星人にコントロールされ、彼の意のままに動く。
いずれの形態でも1兆度を超える高エネルギーを持つ暗黒火球を放つことが可能。
ハイパーゼットン(イマーゴ)の基本設定
バット星人が宇宙船ごと融合し、ギガントから脱皮することによって誕生した最強形態で、滅亡の邪神や究極のゼットンとも呼ばれる。
スマートな人型でより昆虫的な姿となっており、腕は突起状で、伸縮自在の翼や尻尾も生えている。
融合したバット星人は頭部の発光体に宿っており、そこで一心同体に近い形となってハイパーゼットンをコントロールしている。
ゼットン特有の
「ピポポポポポポ」
という電子音も発するが、鳴き声はこれまでの個体に比べてかなり低い。
大きさはギガントよりも小さくなったが、戦闘力や機動力は飛躍的に向上しており、コクーンやギガント時以上に威力の洗練された暗黒火球を胸から放つほか、攻撃を防ぐハイパーゼットンバリヤーや、まるで残像が残るように超速移動するハイパーゼットンテレポート、ウルトラマンの光線を吸収・増幅して波状光線として撃ち返すハイパーゼットンアブゾーブなど、ゼットンの基本能力を極限までパワーアップさせたさまざまな武器・能力を持つ。
暗黒火球は威力だけでなく以前同様に分裂可能で、軌道をある程度は自由に調整できるなどの強化もなされている。
また、テレポートは擬似分身攻撃を、アブゾーブは吸収したエネルギーを跳ね返すだけでなく、それぞれ暗黒火球に上乗せするなどの応用が利き、臨機応変な戦闘をこなせる。
背中の翼を展開しなくても飛行できるが、展開した場合は尻尾も伸びるうえ、最高速度はマッハ33に達する。
邪気が高まると、全身から触れたものを焼き尽くす暗黒火炎・コラプサーオーラを吹き出す。
吸収したスフィアを元に、怪獣兵器(アントラー、キングパンドン、ブラックキング、ベロクロン、タイラント)を生み出せる。
この能力の披露シーンは本編ではカットされたが、後にイベント上映や『新ウルトラマン列伝』でのディレクターズカット版で正式に披露された。
初戦ではゼロ、ダイナ、コスモスを圧倒するが、その3人が合体して現れたウルトラマンサーガとの激戦では互角に渡り合った後、バット星人が「つまらない生き物」と何よりも見下していた人間であるチームUの作戦で文字通り足を掬われ、動きを止められた隙を突かれてサーガカッターで翼を切断され、サーガパンチャーの猛攻を受ける。
それでも飛行して逃走を試みるが、サーガに宇宙まで弾き飛ばされ、全力で放った暗黒火球をもサーガプロテクションに防がれ、最後はサーガマキシマムで中のバット星人ごと倒されて大爆発する。
それと同時に、バット星人に捕らわれていた地球(フューチャーアース)の生物たちも、みな解放された。