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1960~1990年代前半
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無幻魔人 ジャグラス ジャグラー

基本設定

オーブ=ガイの宿敵。

銅色の鎧を纏ったような容姿の黒い魔人で、平時は黒いスーツを着た人間の男の姿をとっている。

かつては光の勢力に身を置き、ガイとは互いに切磋琢磨し合うライバル関係にあったが、かつて力では勝っていた自分ではなくガイがオーブカリバーに選ばれたことを妬み、それがきっかけで闇の力に魅入られて以来、ガイと雌雄を決するべく戦い続けてきた。

キザな言動が特徴的だが、内面は「全ての命など滅べばいい」と邪悪な本性を隠そうともせず、その瞳や言動からは狂気すら感じられる。

生身での格闘能力はガイにまったくひけを取らないほか、蛇心流(じゃしんりゅう)と呼ばれる剣技の使い手でもあり、この世に斬れないものはないと言われる蛇心剣(じゃしんけん)という名の日本刀のような刀身を持つ丸みを帯びた柄の妖刀を持ち、戦闘だけでなく空間を切り裂くことで移動するほかパワーの発動にも使用される。

また、暗黒光弾を手から発射する。

偏頭痛持ちであり、オーブニカの音色を耳にすると症状が悪化するとしてこれを非常に忌み嫌っている。

人間の怒り、恐れ、悲しみなどの負の感情に触れることを楽しみ、デスゲームと称して魔王獣などを召喚する。

マガオロチを解き放つため、多数の怪獣カードを利用して6体の魔王獣を復活させ、その力の回収を目論む。

そのためにオーブを利用している節もあり、戦闘で敵に苦戦するガイに対し挑発することで発破を掛けたり、倒された魔王獣のカードを入手した際に感謝を述べたりすることがある。

また、人間に執着した結果、本来の力を失い他のウルトラマンの力を借りなければ変身できなくなったガイに対して落胆と憤りを露わにしている。

第4話にて魔王獣のカードを全て揃えた後、メフィラス星人ノストラが所持するウルトラマンベリアルのカードを狙って惑星侵略連合に参加していたが、第10話にてノストラによってオーブとの共倒れを狙った策略に嵌められたのを期に真の姿を現し、ノストラとナックル星人ナグスを殺害してベリアルのカードを奪取、惑星侵略連合は用済みと判断して離脱し、再び単独で行動を開始する。

第11・12話では、揃えたカードで遂にマガオロチを復活させ、敗れたオーブからウルトラフュージョンカードを奪うことに成功。

オーブへの勝利を勝ち誇り、なす術のないガイを嘲笑うが、復活に使用したベリアルのカードでサンダーブレスターにフュージョンアップしたオーブにマガオロチを倒されたことで勝負をひっくり返され、悔しさのあまりに絶叫した後、負けを認めてウルトラフュージョンカードをガイに返却。

「所詮お前も俺と同類だ」
「(強大な力ですべてを破壊することを)楽しめ」
と言い残し、どこかへと去っていった。

その後ルサールカを訪れていたガイの前に再び現れ、闇の力に引き込もうと画策しマガオロチの尻尾にダークリングでゼットンとパンドンの力を注いだ上に自らもそこに一体化することでゼッパンドンとなる。

「闇の力を頼りこのまま滅びるか、闇に堕ちるか、お前にはそれしかない」
と挑発しつつその力でオーブを追い詰めるが逃亡される。

だがそれだけでは満足せず、オーブを誘い出すため日本へ戻り、蛇心剣を手にナオミを襲おうとするが間一髪のところでガイに阻止され、再びゼッパンドンへと超合体する。

目論見どおりにサンダーブレスターへとフュージョンアップしたオーブとの戦いとなるが、本来の力と勇気を取り戻したオーブがオーブオリジンへと変身したことで形勢が逆転、ゼッパンドンを倒された上にダークリングも消滅して一敗地に塗れ、再び絶叫を上げることとなった。

第18話では渋川に敗北したシャプレー星人カタロヒの前に突如現れ、カタロヒを蛇心剣で斬殺した。

第19話ではナオミの前に現れ、友人の陽子にわずかな嫉妬心を抱いていた彼女を闇に誘おうとしていたが、その時の言葉をガイは「本気で願えば運命は変えられる」という意味と解釈している。

第20話では惑星侵略連合の復讐に燃えるメトロン星人タルデ(ラウンドランチャー)によって蛇心剣を奪われた上に重傷を負わされ、ナオミに介抱される。

ナオミに自身とオーブとの過去からの因縁を語りナオミからの理解を得るが、それらはナオミを危険に晒すことでオーブにタルデを倒させ蛇心剣を取り戻すための策略であり、事が思惑通りに運ぶとナオミの善意を嘲笑いながら去っていった。

その後、蛇心剣を通じて地球の奥底に眠る闇の力の存在を知り狂喜する。

第23話では前述の闇の力を蛇心剣に吸い取らせ、斬撃波として放つ必殺剣、蛇心剣・新月斬波(しんげつざんぱ)を修め、オーブと雌雄を決すべく闇のエネルギーを吸収して巨大化し対峙、一度はオーブを地に伏させるものの、オーブの「誰かを守りたいと思う心」から来る限界を越えた力の前に敗北、ビートル隊に拘束される。

第24話ではマガタノオロチの復活が迫っていることをビートル隊に伝え、復活する前に攻撃するよう告げるが、これは人間にマガタノオロチ復活を後押しさせるための策略であり、復活の混乱に乗じて脱走。

マガタノオロチに敗北したガイの前に現れ、
「本当の地獄はこんなもんじゃない」
と言い、彼の目の前でナオミをも手に掛けたように見せかけ拉致する。

続く最終話にてすべての終わりを確信し、ガイに対して闇こそが永遠であることを知らしめようとするが、ゼットビートルの墜落から無意識にナオミを庇ってしまい、ガイからナターシャの命も密かに救っていたことが明らかにされ、自身が光を捨てきれていなかった事実を突きつけられる。

それを知って意気消沈するが、ナオミの叱咤激励によって明日を迎えるためにマガタノオロチを倒す決意を固めオーブと共闘、マガタノオロチの触手に囚われ食われかけるも、逆にマガタノオロチを押さえ込み自分ごと撃つよう要求。

召喚した8人のウルトラマンの光線と同時に発射したオーブのオリジウム光線を受けて別れを告げると同時にマガタノオロチの爆発に巻き込まれる。

それでも生き延びガイの旅立ちを見届けた後、最強の闇の戦士となってガイを越えるべくどこかへと去っていった。

『ウルトラマンZ』におけるジャグラー

ヘビクラという地球防衛軍に在籍していたが亡くなった人物に入れ替わって“ヘビクラ ショウタ”としてストレイジ成立に関わっていた。

ハルキのウルトラゼットライザーからダークゼットライザーを生み出し、融合獣へと変身してゼットを攻撃する一方、正体を知るリクには
「正義に目覚めた」
とも説明し、魔人態の姿でストレイジの面々やリクの窮地を救うなど真意の見えない行動を起こす。

ストレイジ解散後は防衛軍を除隊し、ウルトロイドゼロの初戦闘後、ゼットとハルキの前でジャグラーとしての真の姿を現す。

これまでの行動は人類とセレブロ双方が調子に乗りすぎず、一方で目的達成のために諦めもしないよう調整するためのものであり、過去の経験から
「自分の正義を絶対だと思う者たちに、その正義の危うさを思い知らせる」
という目的を明かす。

その上でウルトロイドゼロ強奪を狙うが、人質にとられたハルキを見捨てきれなかった隙を突かれてセレブロに敗北し、怪獣への変身能力を失う。

その後は、デストルドスを操り猛威を振るうセレブロに対抗するために旧ストレイジの面々と基地を奪取。

既に巨大化能力を喪失していたことから、ウインダムに乗り込んでヨウコ救出作戦を展開する。

デストルドス撃破後はセレブロがユカとカブラギに捕獲されたのを見届け、命の木を手にしていずこかへ去る。

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