悪質宇宙人 メフィラス星人
基本設定
『ウルトラマン』第33話「禁じられた言葉」に登場。
メフィラス星から地球にやってきた宇宙人。
「暴力は嫌い」と自称しており、武力によらない地球征服にこだわる。
知能も高く、そのIQは10000以上とされている。
一人称は「私」。
基本的に落ち着いた慇懃無礼な態度と、紳士的な口調で話すが、物事が自分の思い通りに運ばないと激昂し、暴力に訴える一面もある。
また、多数の凶悪宇宙人のボス的存在として、「ケムール人、バルタン星人、ザラブ星人は自分の配下に過ぎない」と称しており、
「その気になれば地球征服など簡単である」
と力を誇示していた。
科学特捜隊のフジ・アキコ隊員を記憶と言葉を喪失させて怪獣サイズに巨大化させて東京の28番街に出現させ、ムラマツ隊長らを困惑させる。
地球人の代表として、フジ隊員の弟・サトル少年を選び、侵略の理由を得るために彼が
「地球をあげます」
と自発的に言うよう穏やかな口調で仕向け、本人いわく「地球人の心への挑戦」を行う。
だが、申し出を拒絶され続けたことに激昂してサトルを無重力のコントロールルームに監禁したところ、ハヤタ=ウルトラマンに
「子どもでも地球を売り渡すような人間はいない」
と指摘される。
その後、ハヤタに対して
「お前は宇宙人なのか、人間なのか」
と問いかけるが、
「両方さ」
と返された。
武器は、拳を合わせて発射する波状の破壊光線・ペアハンド光線、腕を突き出して発射するグリップビーム。
攻撃や戦闘時は、
「フワッ」
というかけ声を発する。
科学特捜隊と防衛軍によって宇宙船が破壊されると、巨大化してウルトラマンと対決する。
ウルトラマンとほぼ互角の戦闘力や超能力を持った強敵だったが、
「宇宙人同士が戦ってもしょうがない。私が欲しいのは地球の心だったのだ。だが、私は負けた。子供にさえ負けてしまった。しかし、私はあきらめたわけではない。いつか、私に地球を売り渡す人間が必ずいるはずだ。必ず来るぞ」
と言い残して退き、テレポーテーションで地球を去る。