コイン怪獣 カネゴン
基本設定
『ウルトラQ』第15話「カネゴンの繭」に登場。
金に汚い性格である拝金主義の金の亡者であるガキ大将・加根田金男が、偶然拾った30円くらいの硬貨の音がする不思議な繭に引き込まれ、数時間かけて変異した怪獣。
カネゴンとは本来、金男が繭を拾った日の晩に両親が金男に説教した際、
「人の落とした金銭を横領したりすると変身してしまう守銭奴の権化」
として語る空想上の存在である。
両親はこのままではカネゴンになると忠告するも、金男は
「そいつは頼りになりそうな動物」
と一笑に伏していたが、この直後、金男は本当にカネゴンに変異し始めてしまう。
恐怖と興奮の頂点の中で一晩かけて変異し、翌朝、夜明けと共に誕生したカネゴンは驚いた両親を背に家を飛び出し、友人たちを巻き込んで騒動を引き起こす。
性格は少年の時とうって変わって気が弱く、変異前はガキ大将として子供たちのリーダーに君臨していたが、変異後は子供たちのグループ内で一番の下っ端になってしまう。
主食は硬貨とお札。
1日に必要な額は3,520円。
左胸のレジスターのカウンターに体内の金額が表示され、それがゼロになると死亡するので金を食べ続けるが、カネゴンに与えて金がなくなった友人たち(彼らもかなり金に意地汚い)に売られそうになって逃げ出し、ついに銀行の金を食べるに至る。
騒動の末、祈祷師から子供たちの天敵である造成地工事の責任者(ヒゲオヤジ)を逆立ちさせれば元の人間に戻れるというかなり無茶な予言を受けて実行したところ、カネゴンは尻から火を噴くロケットと化して飛び去って行き、上空からパラシュートと共に元の姿に戻った金男が降りて来る。
しかし、喜び勇んで帰宅した金男は、両親の異変に驚愕する。
カネゴンが数時間前に銀行で食べ残した小銭をネコババしていた金男の両親は2人ともカネゴンと化しており、金男は照れ笑い合う両親の姿に呆れ果てるばかりであった。