棲星怪獣 ジャミラ
基本設定
『ウルトラマン』第23話「故郷は地球」に登場。
元々は、宇宙開発競争が頻発していた時代に某国が打ち上げた人間衛星に乗っていた宇宙飛行士「ジャミラ」であり、正真正銘の地球人であった。
事故に遭って水や空気のない惑星に不時着し、救助を待つ間にその異常な気候風土に身体が適応して皮膚が粘土質に変化した結果、ずっと欲していた水を不要として生きられる怪獣と化した。
ミッションが失敗したことで国際批判を恐れて事故を隠蔽し、救助を出さずに自分を見捨てた母国の国家に復讐するため、修理・改造して高速回転して常人には視認不可能な見えないロケットで地球に帰還する。
国際平和会議を妨害するため、出席者を乗せた旅客機や船を宇宙船で次々と墜落させるが、科学特捜隊に宇宙船の位置を見破られて撃墜され、その姿を現す。
最大の武器は、口から吐く100万度の高熱火炎と、インド象の5000倍の腕力。
前述の適応ゆえに火や熱には強いが、水が最大の弱点となっている。
アラン隊員を介して
「ジャミラが元は人間だった事実を公表せずにあくまでも1匹の怪獣として倒せ」
とパリ本部からの命令を受けた科特隊による人工降雨弾攻撃には苦しみながらも耐えるが、ウルトラマンのウルトラ水流には耐えられず、這いつくばって国際会議場の万国旗を潰し、絶命する。
その後、国際会議場の傍らには後述の墓碑が建てられるが、それを見たイデ隊員は
「犠牲者(ジャミラ)に対する人間のエゴにすぎない」
と唾棄し、最後にジャミラの鳴き声で本話は締められた。